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  ニュース     2022/05/26 18:00

中国:ネット文学で著作権侵害が深刻、21年被害総額は1170億円 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国版権協会は25日、「2021年中国ネット文学の著作権保護と発展報告」の発表会を開催し、ネット文学(ネット小説)が急速に発展する一方で、海賊版プラットフォーム、検索エンジン、アプリケーション市場という「三座大山(3つの大きな敵)」によって、著作権侵害の危機に直面していると報告した。
 報告によれば、ネット文学の海賊版による被害総額は21年に前年比2.8%増の62億人民元(約1170億円)に上った。控えめに見積もってもオンライン文学産業の市場シェアの17.3%を占める規模だ。このうち、ネット文学プラットフォームの7割、作家の8割近くは、「検索エンジンがネット文学の海賊版コンテンツを拡散する主要な手段となっている」と認識しているという。
 一方、海賊版プラットフォーム全体の月間アクティブユーザー数は21年12月時点で4371万人となり、オンライン読書ユーザーの14.1%を占めている。1人当たりの平均月間利用件数は約50回。また複数のネット文学プラットフォームでは、年間80%を超える作品が海賊版となっている。ネット文学作家の82.6%が深刻な著作権被害を訴え、そのうち4割超は頻繁に被害を受けているという。


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