【亜州ビジネス編集部】国家衛生健康委員会の発表によると、12日に全国で確認された新型コロナウイルスの新規感染者は261人で、うち上海が55人だった。上海では、末端行政機関である居民委員会の一部が食料備蓄を呼び掛けており、住民の間では再度のロックダウン（都市封鎖）の予告との見方が広がっている。
　上海市衛生健康委員会によると、12日の新規感染者55人はいずれも隔離中に見つかった。居住地は浦東新区や長寧区、徐匯区などに分散している。うち13人が確認された楊浦区では、マージャン店やバーなど4店が違法営業で摘発を受けた。
　現地メディアの健康時報によると、上海市普陀区と虹口区内の2つの居民委員会は11日、14日間前後の食料と医薬品を備蓄するよう呼び掛けた。12日は虹口区で5人、普陀区で1人の感染が確認されている。
　香港01によると、住民の多くは居民委員会の通知を都封封鎖の前触れとして憂慮している。上海ではこれまでも、SNSで都市封鎖が再開されるとのうわさが流れ、上海市当局が打ち消す騒ぎが起きている。


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