【亜州ビジネス編集部】中国の北京市では27日昼ごろから28日早朝にかけ、激しい雨が降り、平均雨量が全市で43.8ミリ、中心部では65.8ミリに達した。市中心部では各所で道路が冠水し、交通が寸断されている。けが人の情報ない。新京報など複数メディアが伝えた。

　市中心部の朝陽区では、十里河地区一帯が冠水して車多数が水没。同区の阜安路では男性運転手が車から出られなくなり、警察に救出された。当初、急行したパトカー1台も浸水で動けなくなり、警察官ら2人が脱出する騒ぎも起きている。

　朝陽区団結湖地区では28日未明、一帯の住宅地が冠水。うち一家3人が住む半地下の住宅が水に浸かった。住民の通報で警察や消防などが駆けつけ、排水作業を行った。

　北京市水務局は27日午後4時、市内で「洪水・冠水対策」を発動してパトロールを強化。市当局は高速道路や鉄道のアンダーパスなど、大量の水がたまった11カ所で排水作業を行った。

　北京市では昨年8月、海淀区の鉄道のアンダーパスが大雨で冠水。乗用車1台が水没し、2人が死亡した。同市では12年にもアンダーパスで車が水没し、男性1人が死亡する事故が起きている。


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