【亜州ビジネス編集部】上海復旦大学附属華山病院の感染科医師、張文宏氏は20日、上海市免疫学会などが主宰するフォーラムで講演し、中国で新型コロナウイルスの感染拡大が再度起きる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。

　澎湃新聞によると、コロナウイルスに変異があれば、感染拡大の終息から6カ月後に最初の感染でできた免疫の壁が破られ、再度感染が拡大する恐れがあると張氏は説明。基礎疾患がある場合はワクチン接種や医薬品の準備などが必要だと指摘した。

　中国版ツイッター「微博（ウェイボ）」では最近、新型コロナウイルスに再度感染したとする書き込みが相次いでいるという。うち南京市に住む女性は、昨年12月中旬に感染したが、3カ月後の最近、自身と夫や母ら一家4人全員が再感染したと書き込んだ。

　広東市の住民も、鼻づまりやせき、味覚喪失などの症状が出たため、検査したところ陽性だったなどと投稿。ただ、症状は1回目より軽く、引き続き仕事を続けているという。

　ウェイボでは22日夜、「新型コロナ」が検索語の第1位となり、注目を集めた。


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