ニュース 2022/11/29 17:39
中国:コロナ対策で当局会見、国民不満に「一定配慮」示す
政策・政治
【亜州ビジネス編集部】中国の国家衛生健康委員会、国家疾病予防管理局、中国疾病予防管理センターは29日午後3時(現地時間)、新型コロナウイルス予防・管理措置について記者会見を開いた。国家疾病予防管理局・監督一司の程有全・司長は会見で、足元で民衆が提起している問題は防疫措置そのものではなく、防疫措置が画一化していることや、国民の訴えを無視しているといった内容に集中していると強調。一部地域では恣意的に封鎖エリアを拡大する、長期間にわたって封鎖を行う等の問題がみられると指摘した。中央当局としては、ネットユーザーや民衆が提起する各種の問題に積極的かつ効果的に対応し、関係各所に解決を促していく方針と説明している。香港経済日報が伝えた。
厳しい「ゼロコロナ」政策に反発し、中国各地で抗議デモが多発している現状を受けたコメントとみられる。程司長は会見で、長期的な封鎖は人々の生活に多大な影響をもたらすだけでなく、心理的な不安をもたらすものであり、是正が必要だと指摘。原則として、感染拡大の「高リスク」地域はビル単位などで定義されるもので、地方政府が恣意的に拡大することは許されないとした。感染リスクが不明確な場合などには「高リスク」地域の範囲を拡大することが可能だが、PCR検査などの結果によって適時に封鎖・解除を行う必要があると強調している。
このほか、衛生健康委の米鋒・報道官は会見で、検査結果に応じて調査を行い、リスク地域を正確に把握する必要があると指摘。封鎖管理については、「早急な封鎖・早急な解除が必要で、解除すべきものは早期の解除を図り、住民の不便を軽減すべき」と述べた。また、科学的に陽性者を分類・治療し、子どもや高齢者、基礎疾患保有者への適切な治療・ケアを行い、患者の早期回復を促すことが重要だと強調。高齢者を中心に、ワクチン接種を加速させる方針を明らかにした。
また、衛生健康委・医療応急司の郭燕紅・司長は会見で、一部地域でPCR検査機関による規定違反や不正行為が発覚している現状に言及。虚偽の検査報告書の発行など、重大な規定違反に厳しく対処し、検査機関に対する監督を強化する方針を示した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
厳しい「ゼロコロナ」政策に反発し、中国各地で抗議デモが多発している現状を受けたコメントとみられる。程司長は会見で、長期的な封鎖は人々の生活に多大な影響をもたらすだけでなく、心理的な不安をもたらすものであり、是正が必要だと指摘。原則として、感染拡大の「高リスク」地域はビル単位などで定義されるもので、地方政府が恣意的に拡大することは許されないとした。感染リスクが不明確な場合などには「高リスク」地域の範囲を拡大することが可能だが、PCR検査などの結果によって適時に封鎖・解除を行う必要があると強調している。
このほか、衛生健康委の米鋒・報道官は会見で、検査結果に応じて調査を行い、リスク地域を正確に把握する必要があると指摘。封鎖管理については、「早急な封鎖・早急な解除が必要で、解除すべきものは早期の解除を図り、住民の不便を軽減すべき」と述べた。また、科学的に陽性者を分類・治療し、子どもや高齢者、基礎疾患保有者への適切な治療・ケアを行い、患者の早期回復を促すことが重要だと強調。高齢者を中心に、ワクチン接種を加速させる方針を明らかにした。
また、衛生健康委・医療応急司の郭燕紅・司長は会見で、一部地域でPCR検査機関による規定違反や不正行為が発覚している現状に言及。虚偽の検査報告書の発行など、重大な規定違反に厳しく対処し、検査機関に対する監督を強化する方針を示した。
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