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  ニュース     2023/03/31 10:29

中国:「人工衛星」もネット通販時代、最低3880万円から 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国のインターネット通販サイトに人工衛星商品が初出品された。北京九天微星科技発展有限公司(COMMSAT)の九天微星唐山衛星工廠が3月30日、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)のECサイト「淘宝網」を通じて3モデルを発売している。南方財経などが伝えた。

 ネット直販の優遇価格は最低200万人民元(約3880万円)、最高3000万人民元。最も安価な衛星は重量5キログラム未満に抑えながらも、高性能カメラや磁力計、太陽光パネルなどを具備している。

 小型衛星を生産する唐山衛星工廠の第1期事業プロジェクトは、今年から生産活動を本格化する予定だ。将来は重量100キロ級衛星の年間100基以上の量産を目指す。九天微星の長謝濤・董事長は「衛星は自動車生産のようなもの。向こう数年内に価格が6割低下するだろう」などと語った。

 2015年設立の九天微星は、18年には運搬ロケットによる2回の打ち上げで8基を地球周回軌道に乗せた実績がある。20年9月1日、河北省の唐山市路南区で衛星工場を着工した。

 中国の通販マーケットでは、約3年前に運搬ロケットがライブコマースで出品されたこともある。中国航天科工集団有限公司(CASIC)傘下の航天科工火箭技術有限公司が開発した小型固体運搬ロケット「快舟1号A」は定価4500万人民元。人気インフルエンサーが特別価格4000万人民元で代理販売した。

 一方、ロケットを購入した企業は吉林省の長光衛星技術有限公司。14年12月1日設立の長光衛星は商業衛星「吉林1号」などを開発した宇宙開発ベンチャーだ。自社システムで稼働する衛星数について、同社は2025年までに300基まで拡充する方針を示している。


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