中国では最近、「第20回上海国際自動車工業博覧会（上海モーターショー2023）」など大規模イベントの参加者がSNS上に、新型コロナウイルスに再感染したと書き込むケースが増えている。メーデー連休（4月29日〜5月3日）を控え、行楽を計画する人たちの間で懸念の声が上がっている。澎湃新聞が伝えた。
　広東省深セン市に住むあるネットユーザーは、17〜21日に上海モーターショー関連の活動に参加。その後、悪寒やせきなどの症状が現れ、23日に検査したところ陽性だった。広州市のネットユーザーも上海モーターショーから戻って3日後、発熱が続き、検査を受けたところ感染が確認されたという。現地のインターネット上では、こうした書き込みが相次いでいる。
　上海市衛生健康委員会は今年1月に新型コロナウイルスの分類が変更され、管理対象でなくなったことから、モーターショーの管理者には問い合わせを行っていないと説明した。開催場所である「国家会展中心」の係員は取材に対し、感染防止対策を求める通知はしておらず、入場者にマスク着用も義務づけていないと回答している。
　上海復旦大学附属華山病院の感染科専門医、張文宏氏は20日、新型コロナウイルスの感染再拡大が起きる恐れがあるとして、ワクチン接種などの準備を呼び掛けている。


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