ニュース 2022/12/16 14:44
中国:各地で献血量不足、江蘇省ではA型在庫3日分のみ
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国各地で献血量不足の問題が深刻化している。不足が目立つエリアは、山東省や江蘇省、雲南省、江西省、河北省、山西省、山東省、浙江省など。この背景には、新型コロナウイルス感染症の再拡大や天候の不安定化などがある。毎日経済新聞が15日付で伝えた。
山東省の血液センターでは、A型とO型の在庫が最も危険な水準にまで落ち込んだことを示す「赤色」の警報が連日で発せられている。臨床医療現場を支えるには少なくとも毎日700単位(140リットル)を要するにもかかわらず、足元で100単位前後に低迷しているのが現状だ。
江蘇省では、今年12月の献血者数と献血量が前年同期比でそれぞれ57%減、54%減で推移している。血液の在庫はB型、O型、AB型で5日分以下、A型に至っては3日分以下にまで減少した。
雲南省の昆明市では、毎日約500人の献血ボランティアを必要としているが、足元で献血者は毎日100人にも満たない。妊婦や重篤患者の救命活動に影響が生じるようになった。
各地の血液センターによると、コロナ影響で街路の通行人数が減少している。気温の低下も献血意欲を減退させる要因。献血者の数は、通常を比べて大きく落ち込んだままという。
2020年に献血した人の数は、中国全体で延べ約1553万人。1998年に献血を無償で行うことを定めた「献血法」の施行から22年間で47倍に拡大した。また、19年比ではコロナ禍下でも献血量が横ばいで、大きな影響はなかったという。中国では18〜55歳が献血可能な年齢層。年間の献血者数は、1998年の32万8000人から増加し、人口1000人当たりの献血率は0.48%から20年には1.11%まで拡大した。20年の献血量は5272トン(2636万単位)に上る。19年比では0.48%とわずかながら減少したものの、ほぼ前年並みを達成した。
20年からは「電子献血証明書」を供用開始。北京市の血液センターによると、証明書には献血時間、場所、献血種類、機関、献血量、回数などの情報が記載される。スマートフォンから認証して使うことが可能だ。提供者が簡単に自分の履歴を参照することができる。提供者やその家族は、緊急時に輸血を利用した際に、輸血の利用料の減免を受けることができるため、その証明にも使えるという。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
山東省の血液センターでは、A型とO型の在庫が最も危険な水準にまで落ち込んだことを示す「赤色」の警報が連日で発せられている。臨床医療現場を支えるには少なくとも毎日700単位(140リットル)を要するにもかかわらず、足元で100単位前後に低迷しているのが現状だ。
江蘇省では、今年12月の献血者数と献血量が前年同期比でそれぞれ57%減、54%減で推移している。血液の在庫はB型、O型、AB型で5日分以下、A型に至っては3日分以下にまで減少した。
雲南省の昆明市では、毎日約500人の献血ボランティアを必要としているが、足元で献血者は毎日100人にも満たない。妊婦や重篤患者の救命活動に影響が生じるようになった。
各地の血液センターによると、コロナ影響で街路の通行人数が減少している。気温の低下も献血意欲を減退させる要因。献血者の数は、通常を比べて大きく落ち込んだままという。
2020年に献血した人の数は、中国全体で延べ約1553万人。1998年に献血を無償で行うことを定めた「献血法」の施行から22年間で47倍に拡大した。また、19年比ではコロナ禍下でも献血量が横ばいで、大きな影響はなかったという。中国では18〜55歳が献血可能な年齢層。年間の献血者数は、1998年の32万8000人から増加し、人口1000人当たりの献血率は0.48%から20年には1.11%まで拡大した。20年の献血量は5272トン(2636万単位)に上る。19年比では0.48%とわずかながら減少したものの、ほぼ前年並みを達成した。
20年からは「電子献血証明書」を供用開始。北京市の血液センターによると、証明書には献血時間、場所、献血種類、機関、献血量、回数などの情報が記載される。スマートフォンから認証して使うことが可能だ。提供者が簡単に自分の履歴を参照することができる。提供者やその家族は、緊急時に輸血を利用した際に、輸血の利用料の減免を受けることができるため、その証明にも使えるという。
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