【亜州ビジネス編集部】カジュアル衣料品店「ユニクロ」の上海市静安区の店舗で、店長による商品横領事件が発覚した。同店長は店舗から衣料品を持ち出し、中古品取引サイトで転売。こうして転売された衣料品は約4年間で800点余り、被害額は60万人民元（約1180万円）に上るという。香港紙・星島日報が2月28日、本土メディアの報道を引用する形で伝えた。

　報道によると、逮捕された銭（姓のみ公表）は、2018年に店長になって以降、1日に2〜3点の衣料品を持ち出していた。給与などの待遇面で不満があったためなどと供述している。20年にエリアマネージャーに昇進して以降は、商品持ち出しのペースが加速。1日に10〜20点を持ち出すこともあったという。中古品販売サイトでは店頭価格の25％引きで販売し、正規品であることからリピーターも多かった。

　昨年11月、大量の商品在庫が消えている事実に店舗スタッフが気づいたことで発覚。会社の内部調査の結果、商品の横流しが露見し、銭は警察に逮捕された。自宅からは持ち出された270点以上の衣料品が押収されている。


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