【亜州ビジネス編集部】英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション（THE）」がこのほど発表した「THEアジア大学ランキング2023年版」で、中国の清華大学が5年連続で首位となった。これに続いたのは北京大学で、4年連続の2位。上位10校のうち、中国の大学は4校ランクインし、アジア最多となっている。複数メディアが23日伝えた。
　同ランキングは、「教育の質・学習環境」「学生と教員の国際性」「産業界からの収入」「研究の質」「論文被引用数（研究の影響力）」の5分野13指標を評価基準とする。23年版では、アジア31カ国・地域の669大学がランキングされた。
　1〜10位は順に、清華大学（中国）、北京大学（中国）、シンガポール国立大学（シンガポール）、香港大学（香港）、南洋理工大学（シンガポール）、香港中文大学（香港）、香港科技大学（香港）、東京大学（日本）、復旦大学（中国）、上海交通大学（中国）。復旦大と上海交通大は同率9位だった。中国が4校、香港が3校、シンガポールが2校、日本が1校で、1〜5位は前年ランキングと同じ並びになっている。
　上海交通大は前年の13位からトップ10圏内に浮上。一方、東京大は前年の6位から8位に後退した。また、前年8位のソウル大学（韓国）は11位に低下している。
　50位までに入った中国の大学はこのほか、浙江大学（12位）、中国科学技術大学（15位）、南京大学（19位）、南方科技大学（23位）、華中科技大学（25位）、武漢大学（26位）、四川大学（29位）、同済大学（41位）、北京師範大学（42位）、中山大学（44位）。日本の大学では、京都大学（18位）、東北大学（34位）、大阪大学（47位）が入り、50位圏内は4校にとどまった。
　ただ、全ランキングのうち、日本の大学は117校と最多。これに中国の95校が続いた。
　なお、THEのアジア大学ランキングは13年から発表が始まっており、初回のトップは東京大学だった。中国の大学では、19年に清華大学が初めてランキング首位に浮上している。


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