【亜州ビジネス編集部】中国で最近、無人島の使用権や不動産登記権を対象にしたオークションが人気を集めている。「島主になる夢が叶います」などといった広告が多いが、維持コストや投資リスクを懸念する声も上がっている。中国新聞網が10日付で伝えた。
　今月10日、雲南省徳宏龍江貯水池に位置する13ムー（1ムー＝6.67アール）の無人島の1カ月使用権のオンラインオークションが行われ、7199人民元（約13万9000円）で落札された。この島は四方を湖に囲まれ、美しい景観を誇る。ただ、崩落エリアが2カ所あり、補修工事が必要。11日には、不動産登記権のオークションも行われる予定で、既に2156人が入札会員として登録し、価格情報を入手する準備を整えているという。　　
　このオークション情報がインターネット上に流れると、ネットユーザーの間でさまざまな意見が飛び交った。「島主になる夢が叶って良かったね」という好意的なコメントがある一方で、「買うのは簡単だが、維持が大変」「リスクを事前に調べておいた方がいい」などと懸念するネットユーザーも多い。
　中国では近年、多くの無人島の競売が行われ、不動産登記が進められている。2020年2月には、湖北省の黄岡市と付近エリアの2つの島が相次いで競売にかけられ、それぞれ60万人民元、125万人民元で落札された。21年にも雲南省内の島の競売が相次いで行われたという。


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