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  ニュース     2023/02/13 13:18

杉杉トップ鄭氏、東京滞在中に急死 無料記事

 中国の民営企業、杉杉控股の創業者で、董事会主席の鄭永剛氏が10日午後2時ごろ、滞在中の東京で死去した。65歳だった。葬儀は14日、東京で行われるという。香港メディアの星島日報が伝えた。

 鄭氏はしばしば日本に出張し、最近は東京都港区の住居に滞在していた。1月22日の春節(旧正月)も、子息の誕生日を祝うため東京で過ごしていたという。鄭氏は10日午後に突然、心臓の不調を訴え、都立広尾病院に搬送されたが、まもなく死去した。

 杉杉控股は浙江省発祥で、鄭氏は同省民営企業の代表的な人物。2019年の中国長者番付「胡潤百富榜」では、資産105億人民元(約2024億円)で370位だった。

 鄭氏は1958年生まれで、浙江省寧波市の出身。1989年に債務不履行に陥っていた地元の服装メーカーを引き継ぎ、後の杉杉グループの母体とした。繊維事業を出発点として、2002年にはリチウムイオン電池分野にも進出。傘下には、上場企業の寧波杉杉(600884/SH)を擁する。

 なお、杉杉控股の傘下企業である杉杉集団には、伊藤忠商事が出資している。


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