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  ニュース     2023/02/13 15:47

中国人女性が屋那霸島「島主」に、20年に6割近く購入 無料記事

 屋那霸島(沖縄県島尻郡伊是名村)の「島主」となった中国人女性が内外で話題となっている。SNSのTikTokを通じて今年1月末、2020年3月に購入したなどと説明した。登記簿の所有権移転と一致している。北京青年報などが12日付で伝えた。
 917区画に分けられた屋那霸島の土地所有権のうち、720区画を手に入れている。親族の不動産関連会社名を使用し、山東省青島出身で飲食業などを手掛けてきた張さん(34)は、総面積約74万平方メートルの6割弱を購入したという。
 一方、日本のネットユーザーの間では物議を醸しているものの、日本政府は土地利用規制法の適用外との認識を示した。安全保障上重要な施設や国境離島と言えないとの立場を明らかにしている。
 全球華人島主聯盟(中国島主聯盟)の林東・初代代表によると、中国の海外島嶼購入は、自分が知るだけで30人を超える。実際の中国人島主はそれを上回ることは間違いないという。
 中国は10年に「海島保護法」を公布。個人、または組織単位が出資し、50年間の使用権が購入可能にすると発表した。11年4月12日、開発可能な第一陣の無人島176カ所のリストを公表。遼寧省(11島)、山東省(5島)、江蘇省(2島)、浙江省(31島)、福建省(50島)、広東省(60島)、広西チワン族自治区(11島)、海南省(6島)に分布する。
 中国自然資源部によると、中国の無人島は合計1万1000カ所を超える。資源と戦略上で重要な意義があり、すでに1900カ所以上が利用された。主な用途は、観光・娯楽、交通・運輸、工業、倉庫、漁業、農林・牧畜、再生可能エネルギー源開発、都市整備、公共サービスとされる。


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