ニュース 2023/06/15 11:43
中国当局が「火葬数」未公表、コロナ死者の推計困難に
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国当局が2022年10〜12月期の「火葬遺体数」の公表を見送っていることから、この時期の新型コロナウイルス感染による死者数の推計が困難になっている。市場ではこれまでにも、当局が発表したコロナ死者数は高齢者が含まれておらず、正確さを欠くと指摘されていた。台湾メディアの中央通信社が14日伝えた。
ある上海市民は中央通信社に対し、昨年12月に遼寧省に住む母親が肺炎を発症し、コロナ感染が明白だったが「病院側が認めなかった」ことを明らかにした。当時、遼寧省のある病院では、高齢者が1日に350人も死亡したケースもあったという。
別の上海市民は父親が昨年12月にコロナに感染し、今年1月に死亡したと述べている。復旦大学・新聞学院の張力奮教授も、昨年12月に父親をコロナで亡くしたと語るなど、昨年末から高齢者がコロナで死去したとの証言は多い。
中国疾病予防管理センター(CCDC)によると、2022年12月8日〜23年2月9日までの病院でのコロナ死者は計8万3150人。この数字に疑いを持つ人は多いが、火葬遺体数が発表されていないため、実際の死者数の推計は困難だ。
中国国家統計局のデータによると、21年の死者数は1014万人、火葬遺体数は596万3000人だった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
ある上海市民は中央通信社に対し、昨年12月に遼寧省に住む母親が肺炎を発症し、コロナ感染が明白だったが「病院側が認めなかった」ことを明らかにした。当時、遼寧省のある病院では、高齢者が1日に350人も死亡したケースもあったという。
別の上海市民は父親が昨年12月にコロナに感染し、今年1月に死亡したと述べている。復旦大学・新聞学院の張力奮教授も、昨年12月に父親をコロナで亡くしたと語るなど、昨年末から高齢者がコロナで死去したとの証言は多い。
中国疾病予防管理センター(CCDC)によると、2022年12月8日〜23年2月9日までの病院でのコロナ死者は計8万3150人。この数字に疑いを持つ人は多いが、火葬遺体数が発表されていないため、実際の死者数の推計は困難だ。
中国国家統計局のデータによると、21年の死者数は1014万人、火葬遺体数は596万3000人だった。
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