国際物流大手の独DHLは1日、中国からインド向けの貨物の取扱を停止すると発表した。詳しい理由や貨物の内容についての説明は避けている。同業の米フェデックスも、インドの倉庫に荷物があふれて正常な運用ができないとして貨物の受付を中止した。外電が伝えた。
　インド北部ラダック地区で起きた中国、インド両軍の衝突をきっかけに、両国関係が緊張している。一部メディアによると、インドは中国からの貨物について通関を遅らせているもようだ。インド・チェンナイの税関職員によると、スマートフォンや化学肥料、石油製品など中国からの輸入品に対し、特別な検査を行っているという。
　報道によると、インドは中国からの輸入品の通関を止めている。その中には、アップルやシスコシステムズ、デルなど米企業が中国で製造した製品も含まれている。
　中国商務部の高峰報道官は2日の記者会見で、「インドのやり方は世界貿易機関（WTO）の規則に違反している」と述べ、インドを批判した。


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