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  ニュース     2021/02/26 19:00

中国:1月末M2は9.4%増、前月比で伸び0.7ポイント減速 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】2021年1月末の広義通貨(M2)は、前年同月比9.4%増の221兆3000億人民元(約3618兆3000億円)で推移した。増加率は昨年12月の10.1%から0.7ポイント鈍化している。うち狭義通貨(M1)は14.7%増の62兆5600億人民元で、伸びは12月の8.6%から6.1ポイント拡大した。半面、流通中貨幣(M0)は3.9%減の8兆8600億人民元で、12月の9.2%増から減少に転じている。中央銀行の中国人民銀行が発表した。
 1月末の貸出(外貨建てを含む)は12.5%増の183兆2300億人民元、伸び率は12月と同水準となっている。人民元建て貸出は12.7%増の176兆3200億人民元、12月の12.8%増から0.1ポイント鈍化にとどまった。1月中の人民元貸出は3兆5800億人民元の純増、これは昨年1月を2252億人民元上回っている。
 1月末の社会融資残高は13.0%増の289兆7400億人民元、伸びは12月から0.3ポイント縮小した。企業債券が16.3%増と12月の17.2%増から鈍化したほか、政府債券が20.3%増と12月の22.1%増を下回る伸び率となった。
 20年第4四半期の銀行家アンケート調査によると、銀行業景気指数は前期比1.9ポイント高い67.9%に改善が進んでいる。第1四半期に58.3%まで低下したが、第2四半期以降は上昇傾向にある。銀行利益指数は前期比0.6ポイント高の60.9%。第1四半期に大幅悪化、第2四半期は反発したのち第3四半期は再び悪化していた。
 第4四半期の貸出総体需要指数は71.6%で、前期比で2.0ポイント低下した。第2四半期に急上昇し、その後緩やかに低下している。業種別の貸出需要は、製造業が前期比1.0ポイント低下の68.6%。インフラ貸出需要は65.0%、不動産企業は51.1%とどちらも前期比で2.7ポイントずつ低下した。卸売小売業は前期比0.2ポイント低下の64.3%と低下は限られた。



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