中国で現在までに山西、黒竜江を除く29省（自治区・直轄市）が2024年1～3月期のGDP（域内総生産）成長率を発表した。うち16省で全国成長率（5.3％）を上回る伸びとなり、中でも吉林が6.5％で暫定首位となっている。ほか江蘇、重慶、山東、浙江、四川、湖北、北京の計8省で成長率が6％を超えた。証券日報が26日伝えた。
　GDP成長率では、吉林の6.5％に続き、江蘇と重慶が各6.2％、浙江、四川、湖北が各6.1％、山東、北京が各6.0％などとなった。一方、広西が3.1％で暫定ワースト1位。ほか海南が3.3％、青海が3.6％、江西が4.0％、陝西が4.2％などとなった。商都の上海は5.0％、経済大省の広東は4.4％だった。
　成長率で首位となった吉林については、比較対象となる前年同期の実績が低かった反動が大きい。また、自動車や軌道交通など工業の成長加速、旅行などサービス業の需要拡大も成長要因だ。
　GDP総額では、広東が3兆1510億人民元（約68兆円）でトップを維持。以下、江蘇が3兆1020億人民元、山東が2兆1652億人民元、浙江が2兆137億人民元、河南が1兆4765億人民元などと続く。首都・北京は1兆581億人民元、上海は1兆1098億人民元だった。


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