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  ニュース     2021/02/24 19:01

中国:車ディーラー1月在庫係数、販売1.53カ月相当に改善 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の指標が高止まりしている。2021年1月の「自動車ディーラー総合在庫係数」は1.53(販売1.53カ月分相当)。前月(1.80)比では低下(=改善)したものの、前年同月(1.50)と比べるとやや上昇した。警戒水準の1.50を超えて推移している。中国汽車業界流通協会がこのほど報告した。
 新車購入の活発化する春節(旧正月)を翌月に控え、市場が勢いを取り戻したという。各メーカーによる販売促進キャンペーン、各地方政府による消費刺激策導入なども追い風となった。
 ブランド形態別の在庫係数は、高級車・輸入ブランドが1.34(前月比↓0.05ポイント)、合資ブランドが1.52(↓0.39ポイント)、自主ブランドが1.72(↓0.36ポイントにそろって改善している。
 一方、2月の新車販売動向に関しては、営業日数減による縮小に見舞われるものの、新型コロナウイルスの悪影響が及んだ前年同期からは大きく改善するとの見方。販売台数が前年同期比で約5倍にまで拡大すると予想した。
 在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。


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