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  ニュース     2024/03/08 14:00

農夫山泉に今度は「媚日」批判、大幅値引きで対処 無料記事

 杭州娃哈哈集団(ワハハ)との過去の確執に関するうわさをきっかけに不買ムードが高まっている農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)を巡り、今度は「媚日(日本に媚びる)」批判の声が上がっている。インターネット上で、農夫山泉が販売する緑茶のパッケージに「日本的な要素」が含まれていると指摘された格好だ。

 香港01など複数メディアが7日報じたところによると、話題となっているのは農夫山泉が販売する「東方樹葉」ブランドの緑茶。パッケージのイラストが「浅草の浅草寺をモチーフにしている」と指摘された。さらに、パッケージには「西暦1267年、日本の僧侶、南浦紹明が径山寺(注:浙江省の禅寺)で茶を学び、東方に伝えたのが日本の抹茶の起源である」と記されており、媚日的な商品だと批判されている。

 農夫山泉はこうした指摘を全面的に否定。イラストは「中国の寺院建築をイメージした創作物」と説明した。パッケージ上の文言については「日本の茶文化は中国が発祥の地であり、中国の茶文化が世界に与えたことを描写したもの」と指摘している。

 足元の騒動を受け、一部で農夫山泉の製品に対する不買ムードが高まるなか、同社は大幅な値引きキャンペーンに打って出た。複数の現地メディアによると、各地のスーパーマーケットなどでは、1本2人民元(約40円)だった同社のミネラルウオーターが半値の1人民元前後で販売されているという。今後の販売動向に注目が集まっている。

 これまでの報道によると、ワハハ創業者の宗慶後氏が先ごろ死去したことを受け、農夫山泉の創業者、鍾センセン氏を「忘恩の徒」と非難する声が高まっている。ネット上で両氏の過去の確執が拡散されたためだ。宗氏の訃報が伝わった2月25日以降、農夫山泉の製品の販売量は急減しているという。


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