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  ニュース     2023/09/19 14:28

iPhone15シリーズ、中国企業が重要な役割 無料記事

 アップル(AAPL/NASDAQ)が先週13日に発表したスマートフォン新機種の「iPhone15シリーズ」では、中国メーカーが引き続きサプライヤーとして重要な役割を果たしている。18日付芯智訊などが報じた。

 天風国際証券のアナリスト、郭明キ(キはかねへんに其)氏によると、最上位機種iPhone15 Pro Maxに搭載するペリスコープカメラの四重反射プリズムは、浙江藍特光学股フン有限公司がメインサプライヤーで、浙江水晶光電科技(チェーチャン・クリスタル・オプトエレクトロニック・テクノロジー:002273/SZ)がサブサプライヤーとみられる。

 カメラモジュールについては、郭氏は高偉電子HD(コウェルEホールディングス:1415/HK)がフロントレンズモジュールを供給したと指摘。一方、米国と日本の証券会社は舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)がカメラレンズを供給したとしている。

 半導体パッケージング(封止)のシステム・イン・パッケージ(SiP)モジュールは、台湾・日月光投資HD(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH、3711/TW)中国子会社の環旭電子(USI:601231/SH)がメインサプライヤーだ。また、江蘇長電科技(JCET:600584/SH)と立訊精密工業(ラックスシェア:002475/SZ)もSiPモジュールのサプライヤーに加わるとの予測が日本の外資系証券会社から出ている。

 ガラス基板は藍思科技(レンズ・テクノロジー:300433/SZ)と伯恩光学(バイエル・クリスタル・マニュファクトリー)の2社が供給。音声部品は歌爾声学(ゴアテック:002241/SZ)が大部分を供給する。バッテリーでは、深セン市徳賽電池科技(000049/SZ)と欣旺達電子(サンウォダ・エレクトロニック:300207/SZ)がバッテリーパッケージのサプライヤーに参入したとみている。 

 ディスプレーは、サムスンディスプレイ(SDC)、LGディスプレイ(LGD)に次いで京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)も製品を供給するもようだ。 

 組み立てはラックスシェアがシリーズ全体の28~30%を請け負うとみられる。鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー:2317/TW)の58~60%に次ぐ規模だ。

 ラックスシェアはiPhone15シリーズの無線充電モジュールや、USB-Cの接続ポートとケーブル、触覚デバイスの供給に参入する可能性が日本の外資系証券会社から指摘されている。


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