ニュース 2024/02/28 15:23
生成AIウルトラマンで著作権侵害、広州裁判所が世界初の有罪判決
経済・統計
生成AIで作成した人気の特撮シリーズ「ウルトラマン」の画像を巡る著作権侵害の訴訟で、広東省広州インターネット裁判所は26日、被告(某AI企業)の生成AIサービスが原告側が保有する同作品の複製権・翻案権を侵害したと認定した。これは生成AIサービスによる著作権侵害としては、世界初の有罪判決となるという。21世紀経済報道が26日付で伝えた。
同裁判は中国でも人気の特撮シリーズ「ウルトラマン」のイメージに関する独占著作使用権を日本の円谷プロダクションから受けた中国企業が原告となり、一般向けに生成AIサービスを提供する同国の業者に対して起こした。
原告は被告が運営する生成AIサービスで「ウルトラマンの画像」をリクエストした場合、本物のウルトラマンの画像と実質的に同じ画像ができると指摘。被告がAIの学習に本物のウルトラマンの画像を無断で使用し、利用者による課金などから不当に利益を得たと主張し、30万人民元(約635万円)の損害賠償を求めた。
裁判所は被告による権利侵害があったと認定。不法行為に基づく損害賠償については、原告の請求額の30万人民元に対し、裁判所は経済的損失1万人民元(宣誓証言料などの合理的な費用を含む)の賠償を被告側に命じた。被告が提訴された後にシステムを調整したことで原告側の損害の大きさは限定的になったと判断した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同裁判は中国でも人気の特撮シリーズ「ウルトラマン」のイメージに関する独占著作使用権を日本の円谷プロダクションから受けた中国企業が原告となり、一般向けに生成AIサービスを提供する同国の業者に対して起こした。
原告は被告が運営する生成AIサービスで「ウルトラマンの画像」をリクエストした場合、本物のウルトラマンの画像と実質的に同じ画像ができると指摘。被告がAIの学習に本物のウルトラマンの画像を無断で使用し、利用者による課金などから不当に利益を得たと主張し、30万人民元(約635万円)の損害賠償を求めた。
裁判所は被告による権利侵害があったと認定。不法行為に基づく損害賠償については、原告の請求額の30万人民元に対し、裁判所は経済的損失1万人民元(宣誓証言料などの合理的な費用を含む)の賠償を被告側に命じた。被告が提訴された後にシステムを調整したことで原告側の損害の大きさは限定的になったと判断した。
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