【亜州ビジネス編集部】電池世界大手の寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）がテスラ（TSLA/NASDAQ）に高性能電池技術をライセンス供与する。CATLの曾毓群・董事長は25日、さらに高性能な急速電池の分野でテスラと提携すると発言した。テスラがネバダ州に擁する米国工場に向けて、製造設備を提供するという。毎日経済新聞などが伝えた。
　テスラとの協力に加えて特筆すべきは、曾董事長が内向きと外向きの結合したオープンなイノベーションを積極的に推進すると述べている点だ。例えば、CATLは米国顧客とLRSモデル（許可、ライセンス、サービス）を採用し、主要な自動車メーカーやバッテリーメーカーがバッテリー工場を迅速に建設できるよう支援するという。
　2023年末時点でCATLはBMWやダイムラー、フォルクスワーゲンなどの海外自動車メーカーと協力関係を構築済み。23年の年次報告書では、海外生産能力の構築、海外サプライチェーンの展開、海外資源の回収・配置など、グローバル化の推進に注力する方針を示した。電池分野の研究・開発費は通年で184億人民元（約3864億円）に拡大させている。
　業界団体の中国汽車動力電池産業創新聯盟（CABIA）によると、動力電池の中国車載量は、23年に上からCATLの167.10GWh（1億6710万kWh）、比亜迪(BYD：1211/HK)の105.48GWh、中創新航科技(CALB：3931/HK)の32.90GWh、恵州億緯リ能（EVE：300014/SZ）の17.26GWh、合肥国軒高科動力能源（国軒高科：002074/SZ）の8.69GWh、蜂巣能源の8.69GWhなどが続いた。


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