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  ニュース     2023/09/11 14:49

雲南迪慶の中国最大マツタケ市場、住民4万人が収入増を実現 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】雲南省迪慶チベット族自治州(迪慶自治州)の「香格里拉松茸交易市場」は、中国最大のマツタケ取引市場として知られている。7月3日から今年度の取引が開始され、これまでのマツタケ取引量はすでに800トンを超過。迪慶自治州の4万人がマツタケによって収入増を実現している。中国新聞網が報じた。

 雲南、四川、チベットが交差するエリアに位置する迪慶自治州は、雲南省最大のマツタケ生産地だ。毎年7〜11月にかけたシーズンには、2000トンを超える雲南、四川、チベット産のマツタケが香格里拉松茸交易市場で取引されている。香格里拉市格●(口へんに自)村では1世帯当たりのマツタケ販売収入が年間5万〜20万人民元。ある村民はマツタケを仕入れて、同市場で販売し、1カ月余りで十数万人民元を稼ぐという。

 同市場の開発・運営を手がける迪慶州開発投資集団生物産業開発投資有限公司の王廷琅・董事長によれば、2017年以前は店舗がわずか40店舗しかなく、保冷、急速冷凍設備も未整備で出荷量も少なかったという。17年以降、同市場の拡張・整備が進み、店舗数は140店舗に増加した。冷蔵倉庫22件、低温冷蔵倉庫7件、急速冷凍倉庫4件を完備する国内最大のマツタケ取引市場となっている。

 顧客が72時間以内に地元の新鮮なマツタケを味わえるようにするため、迪慶州政府は総合物流サービス企業、順豊HD(S.F.ホールディング:002352/SZ)傘下の雲南順豊速運有限公司と業務提携した。21年には迪慶シャングリラ空港にマツタケ専用貨物機1機を配備。24時間以内に全国60を超える主要都市、48時間以内に全国200都市超への空輸を可能とした。雲南順豊速運は今年のシーズンに、迪慶シャングリラ空港に専用貨物機1機を追加するほか、昆明長水空港にも同1機を投入する予定だ。これにあわせて、迪慶自治州のマツタケ産地に複数のドローンを配備し、マツタケ空輸回廊を構築する。


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