【亜州ビジネス編集部】中国のテレビ製品市場で画面の大型化が進んでいる。IT市場リサーチの北京洛数合図科技有限公司（RUNTO）によると、今年上半期のTV用液晶ディスプレー出荷は、中国全体で8145万枚。世界全体に占める出荷シェアは2022年上半期の67.3％から23年上半期の70.0％にまで拡大した。大型サイズが全体の出荷をけん引している。中国政府系メディアが10日付で伝えた。
　中国では65インチ、75インチの出荷が伸びている。上半期はそれぞれ前年比3.1％増の1250万枚、24.5％増の600万枚に上った。出荷されたTV用液晶ディスプレーの平均サイズは、今年6月時点で節目の60インチを超えている。
　一方、世界全体のTV用液晶ディスプレー出荷は、上半期に前年同期比8.6％減の1億1640万枚に低迷した。ただ、出荷面積ベースの減少率は0.6％にとどまっている。世界全体のTV用液晶ディスプレーの平均サイズも拡大した。22年通年の46.1インチから23年上半期の47.9インチに広がっている。
　市場調査会社の奥維雲網（AVC）によると、今年上半期のTV販売市場は、中国国内全体で1467万台を数えた。販売額は487億人民元（約9497億円）で推移している。うち画面サイズが75インチ以上の製品は、小売販売数が前年同期比で7.1％も伸びた。


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