【亜州ビジネス編集部】西暦2023年を代表する漢字一字に関し、台湾メディアは7日、不足を表す「缺」が選定されたと報告した。事前に挙げられた候補58字で最多数の8565票を得ている。2位は卵を示す「蛋」で6433票。日常生活の話題から政治に至るまでの課題「卵不足」を正確に映し出した。3位の「詐」（詐欺）は4662票を得票している。中国信託文教基金会と共同で実施したアンケートの結果として、台湾聯合報が伝えた。

　缺を提案した代表者の張善政・桃園市長は、卵など農畜産物の不足、電力の不足、労働者の不足、（屏東の工場火災を意識した）労働安全性の不足を憂慮。これを推しの理由に挙げている。

　蛋を提案した代表者の王建ケン ・元財政部長は、鶏卵の不足のみが推薦理由でない。政治の「完蛋」（混乱）や汚職、少子化などの問題をユーモラスに表現したもので、少子化で誰も卵を産まない時代を迎えたという意味合いも込めたと解説した。

　中国信托文教基金会と聯合報の共同アンケート調査は今回で16回目を迎えている。今回の有効投票数は合計6万5043。2008～22年までの代表漢字は順に乱、パン（目へんに分）、淡、賛、憂、假、黒、換、苦、茫、翻、乱、疫、宅、漲が選ばれた。


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