【亜州ビジネス編集部】クリスマスを前に中国共産党はキリスト教代表者に厳正な管理を求めたほか、外国の影響を懸念して、南の広東東莞から北の黒竜江ハルビンまで「自国文化に自身を持ち、他国の祝日を盲目的にまねしない」よう指示が行われた。台湾の中央通信社が報じた。

　雲南省では商業施設の管理会社がテナントに、クリスマスカードやプレゼントを販売しないよう要請。店舗の飾り付けもしないよう求めた。管理会社は、海外の伝統に盲目的に従わず、自国文化に誇りを持つべきであることを理由として示した。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（RFA）によると、広東、福建、黒竜江では各学校と幼稚園が生徒と保護者に、クリスマスイブとクリスマスを祝わないよう求めた。広東東莞の厚街開賢学校は児童・生徒と保護者に「伝統を掲げて、西洋人の祝日を拒否しよう」と題する呼び掛け書を配布した。

　最高指導部の中国共産党政治局常務委員の王滬寧氏は12月20日と21日、中国のキリスト教指導者と会談。教団の厳しい管理を要求した。

　ネット上では「母の日やメーデーは西洋人がもたらした。西暦は外国人の発明だ。洋服も外国のものだが、ボイコットせよというのか」などと批判的なコメントが投稿されている。



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