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  ニュース     2024/01/16 11:02

マカオ競馬が4月廃止、40年余りの歴史に幕 無料記事

 マカオ政府は15日、タイパ競馬場での競馬を4月1日付で廃止すると発表した。40年以上の歴史に幕を閉じる。人気低迷を受け、独占運営権を持つマカオジョッキークラブ(MJC)は25億パタカ(約450億円)の累積赤字を抱えていた。香港メディアの明報が16日伝えた。
 マカオの競馬は、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶMJCによって独占運営されている。マカオ政府の説明によると、MJCから政府に対し、経営難などを理由にコンセッション解除の申請が提出された。マカオ政府は現状を考慮した結果、今回のコンセッション解除後に新たな入札を行わないことを決定し、競馬の廃止が決まった形だ。タイパ競馬場に所属する289頭の競走馬は中国本土の馬術学校などに移送される。
 世界的な景気低迷、違法ブックメーカーの横行、他のエンターテイメントとの競合などに直面し、世界の競馬業界は厳しい局面に立たされている。マカオ政府によると、MJCの23年ベット総額は1億4000万パタカにとどまり、入場者数は延べ2万9000人に減少した。納税総額は1600万パタカで、競馬の廃止による政府歳入への影響は限定的という。
 アジアではこのほか、シンガポール競馬が今年10月で廃止されることが決まっている。


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