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  ニュース     2024/05/21 15:05

中国:柳州「螺スー粉」英語名を統一、カタツムリと混同回避 無料記事

【亜州ビジネス編集部】広西チワン族自治区柳州市の名物料理「螺スー粉(ルオスーフェン:タニシ麺)」の英語名について、同市はこのほど、地元基準を打ち出した。包装済み「柳州螺スー粉」の英語名を「Liuzhou Luosifen」に正式に統一。これまで市場に出回っていた商品の英語名は「snail noodles」「Snail Rice-flour Noodles」など、まちまちだった。中国政府系メディアが報じた。
 英語名の統一を市が公式発表した背景には、「螺スー」が正確に訳されておらず、カタツムリなどを使用した製品と海外で誤解されやすいことがあった。輸出企業はこれまで、輸出包装の英語表記に頭を悩ませ、その結果、企業ごとに翻訳が異なる事態が生じていた。
 英語名を統一することで、螺スー粉が輸出される際にカタツムリなどの製品との間違いを回避し、不必要な誤解を減らしたい考えだ。また輸出企業に便宜を提供するとともに、柳州の伝統的な美食の特色を海外に宣伝し、ブランド認識度の向上させる意図もある。
 一方、螺スー粉の特徴である「加臭加辣(臭くて辛い)」 「麻辣(スパイシー)」 「酸笋(酸味あるタケノコ)」の英訳に関しても、議論を重ねた結果、それぞれ「extra sour and spicy 」 「spicy flavour 」「Pickled bamboo shoots 」と定めている。
 柳州税関によれば、螺スー粉の海外輸出量は2023年に前年比19.4%増の3167.1トンに達した。輸出額は28.5%増の8727万2000人民元(約18億8568万円)規模に伸びている。
 螺スー粉は柳州市特産のタニシを煮込んで作った酸味と辛みの効いたスープに、米製麺「米粉」を入れたもの。発酵させたタケノコの漬物や落花生、キクラゲ、青菜などをトッピングして食べるのが一般的だ。


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