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  ニュース     2024/01/24 13:47

中国:コールドチェーン需要6.1%増、23年は3.5億トン規模に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国のコールドチェーン(低温物流体系)規模が拡大している。2023年の総需要は、前年比6.1%増の全国約3億5000万トンに達した。消費需要の持続的な回復を追い風に、低温物流は安定的な成長期を迎えている。中国物流購入連合会(CFLP)が24日に報告した内容として、中国政府系メディアが伝えた。

 23年の冷蔵車保有は、中国全体で12.9%増の約43万2000台に伸びている。特に新エネルギー冷蔵車(冷蔵NEV)の普及と利用が大幅に進んだ。

 産業基盤の短所も絶えず補われている。23年の冷蔵基礎インフラ向け投資額は、前年比8.2%増の約585億5000万人民元(1兆2240億円)規模に膨らんだ。冷蔵倉庫の総容量は、23年末時点で前年末比8.3%増の約2億2800万立方メートルに拡大。うち高基準の冷蔵専用倉庫は、容量全体に占める比率が62%にまで上昇した。各農産品産地の低温処理率は、青果が23%、肉類が78%、水産品が80%に上る。22年と比べてそろって拡大した。

 コールドチェーン網が成長する背景には、品質重視の消費志向が高まっている実態がある。質の高い生活を追求する消費者は、食品に対する鮮度を特に重視するようになったと総括された。


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