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  ニュース     2023/09/08 14:44

公共交通分野の車両電動化を優先すべき=BYD董事長 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】比亜迪(BYD:1211/HK)の王伝福・董事長兼総裁は6日、まず公共交通の分野で車両の電動化を先行させるべきとの見解を示した。都市の路線バスとタクシー・配車は、都市エリアの自動車総数のわずか約2%を占めるに過ぎないにもかかわらず、道路交通の排ガス全体の3分の1規模にも上ると指摘。二酸化炭素(CO2)排出量の削減には、根本的にこれら車両の電動化を急ぐ必要があると訴えている。開幕中の「IAA MOBILITY 2023」(ドイツ・ミュンヘン国際自動車ショー)で同氏が講演した内容として、21世紀経済報道が7日付で伝えた。
 燃油バス1台の排ガス量は自家用車30台分、タクシー・ネット配車1台の排ガス量は自家用車10台分に相当するとの試算を紹介。公共道路交通の電動化が低炭素化を進めるカギになるとの認識を改めて強調した。これに続いて都市物流車、衛生車などの電動化を進めるよう提案している。
 また、BYDは5年前からドイツで都市路線バスの電動化に関与。自社製の電動バスはドイツの各都市で100台以上が走行していると報告した。これら都市部の電動バスは、走行距離が累計350万キロメートル以上に達し、合計140万リットルの燃油消費、合計3800トン以上のCO2排出を省いたという。



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