【亜州ビジネス編集部】ショート動画アプリ「TikTok（ティックトック）」を運営する北京字節跳動科技（バイトダンス）は2023年に、売上高が1100億米ドル（約15兆6600億円）を上回る見通しだ。SNSプラットフォームで競合する騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）を初めて超える見込み。増収率は30％に達し、テンセントや米メタ（META/NASDAQ）を上回る成長ペースになるという。ブルームバーグ通信が21日、消息筋情報として伝えた。
　この数字はバイトダンスが内部資料として明らかにしたもので、会計監査は経ていないという。利益に関する情報は伝わっていない。
　バイトダンスは近年、SNS以外にも業務範囲を拡大。同社が運営するTikTokの中国版「抖音（ドウイン）」は、電子商取引（EC）やホテル、レストランの予約などの業務も行っており、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）や美団（メイトゥアン：3690/HK）のシェアも奪っている。
　なお、テンセントが先ごろ発表した今年1～9月の売上高は前年同期比11％増の4538億1900万人民元（約9兆350億円）だった。


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