【亜州ビジネス編集部】中国有数のコーヒー産地である雲南省プーアル市で、スペシャルティコーヒー豆の生産規模が拡大している。栽培農家の平均年収は2万人民元（約40万円）に上り、同地域の農業経済をけん引する産業として期待されている。中国新聞網が11日付で伝えた。

　スペシャルティコーヒー豆とは、特別な気候、地理的条件の下で栽培され、品質が徹底管理されたコーヒー豆。プーアル市の孟連タイ族ラフ族ワ族自治県では、その生産比率が高まっている。同県にはさまざまな少数民族が暮らし、コーヒー豆のほか、茶葉の産地としても有名だ。

　最新統計によると、昨シーズンの同県のコーヒー豆収穫量は1万トンを超え、うちスペシャルティコーヒー豆が56％を占めた。同県では1988年からコーヒー豆の大規模な機械化栽培が開始され、現在では旗艦産業の一つとなっている。栽培面積は11万ムー（1ムー＝6.67アール）、年間生産額は12億人民元に達し、コーヒー産業の就業人口は6万1000人に上る。


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