【亜州ビジネス編集部】中国政府が7月初めに輸出規制を発表して以降、化合物半導体の重要材料ガリウム（Ga）の取引価格が50％上昇している。芯智訊が19日報じた。
　米国の対中半導体産業抑圧政策に対抗し、中国は8月1日にガリウムとゲルマニウム（Ge）の輸出規制に踏み切っている。英ファストマーケッツによると、8月9日のガリウム1キログラム当たりの価格は400米ドル（約5万8000円）となり、上昇率は50％に達した。昨年10月以降で最高値を切り上げている。ゲルマニウム1キロ当たりの国内市場と輸出のオファー価格も各1万人民元（約20万円）、1500米ドル上昇した。
　ガリウムとゲルマニウムの世界生産で、中国は94％、83％を占める。両材料を使用する化合物半導体は、光学ディスプレー、通信、パワー半導体、レーザー、ディテクター、センサー、太陽光、国防などの幅広い分野で使用される。


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