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  ニュース     2025/03/28 12:20

中国:海爾「DeepSeek」搭載AI冷蔵庫、AWE2025で注目 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】3月20~23日の日程で開催された「2025中国家電・消費電子博覧会(AWE2025)」において、海爾集団(ハイアールグループ)の青島海爾電氷箱有限公司は、業界初となる大規模言語モデル(LLM)「DeepSeek(ディープシーク)」を搭載した新型冷蔵庫製品「ハイアールAI(人工知能)全空間保鮮冷蔵庫」を発表し、多くの注目を集めた。経済日報が26日付で伝えた。

 これに先立ち、海爾電氷箱は冷蔵庫業界100年の歴史の中で初めて、IEC(国際電気標準会議)の冷蔵庫鮮度保持に関する国際基準を公布。世界のユーザーに向けて、保鮮冷蔵庫選びの基準を統一した形だ。これにより、冷蔵庫業界では水分蒸発率や栄養成分保持率など、実際の保鮮効果に基づく指標に対する注目度が高まっている。

 既存製品がすでにIEC冷蔵庫保鮮国際標準を満たしている前提で、「ハイアールAI全空間保鮮冷蔵庫」はさらに冷蔵室、冷凍室の「磁気制御冷鮮技術」と「磁気制御凍鮮技術」をアップグレード。これにより、食材の保存期間を延長するとともに、栄養素と食感を最大限保持することが可能となった。短期間保存する生鮮肉(チルド肉)を冷蔵室に入れた場合、タンパク質の保持率が一般家庭用冷蔵庫の2.2倍、長期間保存するエビなどを冷凍室に入れると、栄養保持率は98%に達する。

 また「ハイアールAI全空間保鮮冷蔵庫」は複数の方言を習得し、流暢に会話することが可能。日常的な使用シーンでユーザーにさらなる価値をもたらす。 AIスマートアイと内蔵臭気センサーを通じ、高い反応性を実現。ヒトが近づくと、スマートな感知機能が作動し、自動的に対話を行う。また、1300種類を超える食材の異臭を識別。自動的に殺菌・脱臭し、食の安全を守る。AI鮮度保持のLLMによって「考える」能力を持ち、DeepSeek技術と深く融合したことで、ユーザーの食習慣や食材に応じて、差別化された鮮度保持や食事提案を迅速に作成することが可能となった。


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