【亜州ビジネス編集部】中国中央電視台（CCTV）の人気子供番組「大風車」の司会者などで知られる董浩さんがこのほど、30年前に自身にファンレターをくれた少女を探し当て対面した動画が話題を集めている。

　董さんはショート動画投稿アプリ「抖音（中国版TikTok）」で「あの時の少女を探している」と発信。そのわずか2日後、探していた本人が名乗りを上げた。かつての少女、小黄さんはコメント欄で「まさか30年前に出したファンレターをまだ保管していてくれたとは」と返信。30年を経て直接の対面が実現した。中国新聞網が16日付で伝えた。

　董さんによる今回の「人探し」は抖音の「探索アルゴリズム」を機能を最大限に活用したものだ。探索アルゴリズムとは複数あるデータ群の中から特定の要素を効率的に見つけ出すことができる仕組み。抖音の探索アルゴリズムはユーザーの興味や行動履歴、位置情報など多次元データをもとにユーザーの興味ラベルや関心事を特定。有意義な重要情報を幅広い潜在的ユーザーに届ける。董さんの「人探し」動画が一定の注目度に達したことで、さらに興味を持ちそうなユーザーにプラットフォームがアプローチし、情報が急速に拡散された形だ。加えてコメント欄では情報提供者や探し人を支援する人が増え、結果的に効率が格段にアップする。こうして小黄さんは短期間で動画を見つけ、名乗り出ることができた。

　抖音では「探索アルゴリズム」を通じた「人探し」を支援している。2016年以降、誘拐されて家族と生き別れた人などを含め、2万人を超える人探しを実現した。


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