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  ニュース     2024/11/28 15:08

中国:「キャラ商品」経済に株式市場が注目、産業規模4.6兆円 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の株式市場で最近、「谷子(グーズ)経済」関連銘柄が注目を集めている。「谷子」とは「グッズ(goods)」の音を当てた造語で、アニメ・漫画・ゲーム(ACG)のキャラクター商品を指す。中国では2023年以降、キャラクター商品を扱う店舗が急増し、キャラクター関連のテーマ性を持たせた売り場づくりに力を入れるショッピングモールも増えている状況だ。上海証券報など複数メディアが28日までに伝えた。

 中国でも若者を中心に「推し活」ブームが広がっており、これがフィギュアやバッジ、ぬいぐるみ、アクリルスタンドなど二次元キャラクターを中心としたIP商品の販売増加につながっている。研究機関の前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)によると、16~23年にかけて、中国の二次元コンテンツ産業規模は189億人民元から2219億人民元(約4兆6400億円)に拡大。年率42%のペースで成長した。23~29年にかけては年率18%の成長率となり、5900億人民元まで拡大すると見込まれている。

 株式市場で注目を集めている具体的な関連銘柄としては、広博集団(002103/SZ)、横店影視(603103/SH)、華立科技(301011/SZ)、星輝娯楽(300043/SZ)、実豊文化(002862/SZ)などがある。光大証券によると、関連銘柄には川上のIP運営から川中のグッズ生産会社、川下のグッズ販売会社までが含まれる。

 うち事務用品やプラスチック製品を生産する広博集団は、足元の株価上昇を受け、二次元文化の流行を商機と捉え、関連製品の開発に力を入れる方針を表明。ゲーム機筐体メーカーの華立科技は、足元ではIP派生品事業を強化していると説明した。


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