【亜州ビジネス編集部】中国における映画「ハリー・ポッター」シリーズの人気を受けて、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはこのほど、上海市で2027年に世界最大規模となる「メイキング・オブ・ハリー・ポッター（ハリー・ポッタースタジオツアー、以下、ハリポタツアー）」を開設する計画を打ち出した。ハリポタツアーは映画制作の裏側を実際に体験できるエンターテインメント施設。これまでに英国ロンドン、東京で開業している。外電情報として、匯港通訊が12日付で報じた。

　ワーナー・ブラザーズの声明によると、同プロジェクトは観光・ホテル事業を手がける錦江国際（集団）との合弁事業となる予定で、現在は監督・管理部門の承認を待っている段階。財務などの詳細は明らかにしていない。23年に開業した東京のハリポタツアーには1億1500万米ドル（約176億円）の費用がかかったと報じられている。

　今回計画されている上海のハリポタツアーは、上海市閔行区にある地元政府系の遊園地「錦江楽園」内に設置されるという。「錦江楽園」は今年1月に改装のため閉鎖された。1985年にオープンした当時は上海初の主要テーマパークであり、中国初の観覧車を備えていた。

　中国には現在、21年にオープンした「ユニバーサル・スタジオ・北京」のハリー・ポッターテーマアトラクション「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がある。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。