中国のインターネット上でこのところ、中高年層を「養生」系のライブコマースに誘い込み、高価な健康食品などを売りつける詐欺まがいの行為が横行している。誇大宣伝によって「体に良い」と信じ込み、商品購入に数千～1万人民元（1人民元＝約21円）を投じる高齢者も少なくない。中には粗悪品を売りつける業者もある。工人日報が15日付で伝えた。

　報道によると、こうした業者は実店舗の開店キャンペーンなどと称して、まずはオフラインでターゲットに接触。少額の景品を贈呈し、ターゲットをライブコマースのチャンネルやSNSのグループに誘導する。ライブ動画を見ているうちに健康食品の効果を信頼し、熱心な購入者になる人もいるという。

　高齢者に被害が拡大している状況を受けて、国家インターネット情報弁公室（CAC）傘下の中央網信弁挙報中心は、すでにライブコマースによる健康食品の誇大広告などの取り締まりに乗り出している。　


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