【亜州ビジネス編集部】旅行予約サイトの同程旅行HD（トンチェン・トラベル・ホールディングス：780/HK）は15日、「2025年労働節（メーデー）連休旅行トレンド洞察レポート」を公表し、25年メーデー連休（5月1～5日）の旅行需要が過去3年間の同連休のピークに達するとの見通しを示した。格隆匯新聞が同日付で報じた。

　同程のプラットフォームデータ分析によれば、今年のメーデー連休の旅行需要は2023年以来の最高水準となる見込み。特に外出ピークは連休初日から2日目にかけてとなる見通しだ。今年のメーデー旅行市場は、地元と遠隔地（他地域）で需要と供給がともに活発化し、質の高いリゾート需要がさらに強まる傾向がみられるという。また、非一線都市の旅客を代表とする大衆旅行の需要がホリデー消費の拡大を後押しするとみている。

　さらに、同連休に有給休暇を組み合わせ、長期休暇を取得する旅行者が増えると同程は予想。これにより、旅客はより多くの時間をかけて、「隠れた魅力を持つ地方都市」を深く楽しむ傾向が強まるほか、旅行先は国内から海外に広がると指摘した。

　同連休期間中に国内で人気の旅行先トップ10には、北京、成都、上海、昆明、深セン、広州、重慶、西安、ハルビン、瀋陽がランクインしている。なかでもアニメ映画「ナタ之魔童閙海（Ne Zha 2）」の歴史的大ヒットで注目される成都は、引き続き高い旅行需要を維持する見通しだ。海外の旅行先では韓国、日本、シンガポール、タイなどが人気を集めている。

　一方、旅行消費の潜在力が高まる中、国内高級ホテルの予約人気が3つ星以下を大きく上回っている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。