【亜州ビジネス編集部】中国が緑化で世界をリードしている。3月12日の植樹節に合わせて、全国緑化委員会弁公室が公表した「国土緑化状況公報」によれば、中国の森林被覆率は2024年末までに25％を上回った。森林蓄積量は200億立方メートルを超過している。中国政府系メディアが12日付で報じた。

　緑化事業では24年に444万6000ヘクタールの森林造成、322万4000ヘクタールの草地造成、278万3000ヘクタールの砂漠化対策が実装されている。

　国家林業草原局生態保護修復司の張利明・司長によれば、中国共産党第18回全国代表大会（12年11月開催）以来、国家林業草原局は大規模な全国植林活動を継続的に実施。山や河川、森林、田畑、湖沼、草原、砂漠の総合保護と系統的管理を推進してきた。これまでに中国では累計11億6000万ムー（約7733万ヘクタール）の造林が完了。張司長は「世界で最も早く、最も多く緑化を進めた国」と強調した。

　また24年には、三北（西北、河北、東北）防風林システムの建設プロジェクトなどが着実に進展。380万ヘクタールを超える土地が最適化されている。年間を通じて、総額320億人民元（約6550億円）の中央資金が投入された。さらに第14次5カ年計画（2021～25年）における山や河川、森林、田畑、湖沼、草原、砂漠の総合的な保護・修復を目的としたプロジェクト27件の実施が推進され、累計500万ヘクタールを超える生態系の保護・修復が完了した。


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