【亜州ビジネス編集部】国有鉄道運営会社の中国国家鉄路集団有限公司（国家鉄路）によれば、今年に入り、全国で新たに鉄道専用線59本が開通し、足元で30本超が建設中となっている。これまでに貨物発着量は2000万トン近く増大した。国務院新聞弁公室が11月28日開催した定例政策ブリーフィングの情報として、中国政府系メディアが同日付で報じた。

　国家鉄路は年初以来、社会・企業の鉄道専用線建設の需要に対応し、鉄道駅から20キロ圏内に位置し、年間輸送量が150万トンを超える主要港湾、産業・物流パークで鉄道専用線の建設を奨励・指導している。

　中国当局は「鉄道専用線運営・サービス管理弁法」を公布し、企業が専用線の共用を拡大し、自主的に代行運営、代行メンテナンスサービスを選択するよう指導した。また物流サービス項目と料金基準を社会に公表し、企業と鉄道が同時に専用線の関連料金を引き下げることを奨励している。さらにレール接続処理のプロセスも簡略化し、接続効率を向上させた。

　次のステップとして、国家鉄路は引き続き鉄道専用線を工場、港湾、産業団地に引き入れる（敷設）する作業を推進する。鉄道の集荷・配送施設の統合レイアウトを強化し、計画、設計、建設、運営を同時に進めることで専用線が必要とされるすべての場所に導入することを目指す。


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