【亜州ビジネス編集部】中国の自動車メーカーは今年に入り、運転支援システムなどスマート技術の導入を加速させている。重慶長安汽車（200625/SZ）は2月上旬に発表したスマート化戦略「北斗天枢2.0」で、今年以降、スマート化製品以外を開発しないとの方針を示した。吉利汽車（175/HK）はこのほど、3月初めに人工知能（AI）スマート化戦略を発表すると宣言している。国是直通車が21日付で伝えた。

　このほか、通信機器大手の華為技術（ファーウェイ）は20日、レベル3（条件付きの自動運転）技術の普及に向けた準備を整えたと表明した。

　非営利機関の中国電動汽車百人会によると、中国の乗用車市場では2024年に、レベル2（部分的な自動化）以上の運転支援システムの普及率が5割を超えた。25年は65％近くに達するとみられている。

　AIの活用によって、メーカーの技術開発コストの低減も可能になったとされる。電気自動車（EV）大手の比亜迪（BYD：1211/HK）は先ごろ、すべての車種にハイエンドのスマート技術を搭載する方針を明らかにした。10万人民元（約207万円）以下の車両も一部対象とする。


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