比亜迪(BYD：1211/HK)のフィリピン販売代理店である財閥系ACモビリティーはこのほど、2024年のBYD乗用車販売が4780台に達し、国内新エネルギー車（NEV）市場でシェアが82％に達したと発表した。23年8月に総代理店契約を交わして本格参入し、販売台数は同年の90倍に拡大している。モデル別ではプラグインハイブリッド車（PHV）の「シーライオン6 DM-i（中国名：宋プラスDM-i）」が2669台で最も多かった。各紙が4日付で伝えた。

　EV販売は計2078台で、EV市場のシェアは69％だった。スポーツ多目的車（SUV）「ATTO3（元プラス）」や小型車「ドルフィン（海豚）」、高級セダン「漢（ハン）」など7モデルを販売し、うちATTO3が最多の1062台だった。

　新車市場全体ではシェア1％でブランド別11位に入った。シーライオン6は小型SUV市場全体で15％のシェアを獲得した。

　ACモビリティーは財閥系アヤラ・コーポレーションの傘下。韓国・起亜や独フォルクスワーゲンなどの車両も販売している。