【亜州ビジネス編集部】中国文化産業の市場規模が足元で安定的に拡大している。全国一定規模以上の文化および関連産業企業7万2000社を対象とした国家統計局の調査によれば、2024年1～9月にかけて、同企業の総売上高は前年同期比5.9％増の9兆9668億人民元（約214兆円）規模に拡大した。このうちウェアラブル・スマート機器製造、インターネット検索サービス、デジタル出版、アニメ、ゲームデジタルコンテンツサービスなどデジタル文化新業態16業種の総売上高が10.0％増の4兆1616億人民元に拡大。業界全体の伸びを4.1ポイント上回っている。中国政府系メディアが30日付で報じた。

　業種別では、文化製造業が3.9％増の2兆9935億人民元、文化卸・小売業が4.4％増の1兆6656億人民元、文化サービスが7.6％増の5兆3077億人民元となっている。

　分野別では、ニュース・情報サービスが8.2％増の1兆3278億人民元、コンテンツ制作が7.2％増の2兆2175億人民元、クリエイティブデザインサービスが5.8％増の1兆6694億人民元、文化コミュニケーションチャネルが3.8％増の1兆1500億人民元、文化投資運営が6.9％増の416億人民元、文化娯楽レジャーサービスが2.3％増の1382億人民元、文化補助生産および仲介サービスが5.3％増の1兆1768億人民元、文化設備生産が10.0％増の4817億人民元、文化消費端末生産が3.8％増の1兆7636億人民元など。

　地域別では、東部が6.3％増の7兆9217億人民元、中部が5.8％増の1兆1328億人民元、西部が3.1％増の8244億人民元、東北が2.6％減の878億人民元で推移している。

　全国一定規模を超える文化および関連産業企業の利益総額は1～9月に前年同期比3.9％増の7903億人民元に膨らんだ。売上高利益率は7.93％（↓0.15ポイント）に低下した。24年9月末の同資産総額は5.2％増の20兆5454億人民元。資産100人民元当たりの売上高は66.0人民元となり、前年同期を0.3人民元下回った。


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