【亜州ビジネス編集部】中国版TikTok「抖音（ドウイン）」で人気の美容動画配信者、駱王宇さんは12日、自身が紹介・販売していた米国ブランドのオリーブオイル美容液について、購入者に代金を全額返金すると発表した。これは製品の成分表示に偽りが見つかったことによるもの。返金総額は1億5000万人民元（約31億5100万円）に上る見込みで、駱さんが自腹で保障する。鳳凰網が15日付で伝えた。
　「成分表示に偽り」が指摘されたのは、米コスメティックスキンソリューション（CSS）のオリーブオイル美容液。同製品を巡っては、今年2月に別の動画配信者、大虎課代表さんが「成分表示に偽りがある」と指摘し、注目を集めていた。
　大虎課代表さんは、国内で販売されているオリーブオイル美容液6種の品質検査を専門機関2カ所に依頼。この結果に基づき、「CSSの美容液にはオリーブの成分が含まれていない」とする内容の動画を配信した。
　これを受けて駱さんは3月、「CSSの宣伝に虚偽があったと当局に通報した」と発表。自身の訴えが認められれば、CSS側から購入者に対して返金をしてもらい、認められなければ、自腹で返金する意向を明らかにした。
　駱さんは今月12日に配信した動画を通じ、「メーカーが返金の求めに応じないため、自腹で返金する」と正式に発表した。また自身の動画配信を当面、自粛するとしている。


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