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  ニュース     2024/10/11 15:05

中国:商用車も電動化、1~8月の車載率15.1%に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】商用車の分野でも、動力の電動化が進みそうだ。製品の電動化率はまだ低いものの、搭載が急ピッチに進展する可能性がある。中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、今年1~8月累計の新エネルギー商用車(商用NEV)国内販売台数は30万3000台で推移した。動力電池の搭載率は15.1%に高まっている。証券日報が10日付で伝えた。
 商用車業界には現在、電動化、スマート化、ネットワーク化、低炭素化の動きが生じている。潜在的な需要の取り込みを目指し、各動力電池メーカーも商用車向け電池に対する投資を拡大中だ。
 電池世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)は、既存の「麒麟電池」や「神行電池」に加え、商用車向けの新バッテリーブランド「天行」を今年立ち上げた。天行は現在、製品ライン3本で5つのモデルを展開している。9月上旬には電動バス市場向けの「天行バス版」を発表した。このバス版の天行電池は、最大15年間、または走行150万キロメートルの寿命を持つ。175Wh/kgのエネルギー密度を達成した。
 また8月には、中創新航科技(CALB:3931/HK)と合肥国軒高科動力能源(国軒高科:002074/SZ)が商用車向けの「至遠」シリーズ製品や充電ハイブリッドトラックの標準バッテリーボックス製品をそれぞれ発表した。さらに最近では、広州汽車集団(2238/HK)傘下の広州巨湾技研有限公司が中国中車(CRRC)から電動セミトレーラー用電池の供給契約を獲得している。この電池は10分以内に30%から80%までの急速充電が可能だ。巨湾技研の急速充電バッテリーは、すでに東風商用車、陝汽徳創商用車、開沃超充電トラックなどに搭載されている。
 エネルギー貯蔵の分野でも、電池の需要は拡大した。恵州億緯リ能(EVE:300014/SZ)、比亜迪(BYD:1211/HK)、国軒高科、楚能新能源(Chuneng New Energy)、陽光電源(Sungrow Power Supply:300274/SZ)などが新たに取得したエネルギー貯蔵システム(ESS)の注文は、9月以降だけでも合計約30GWh(3000万kWh)相当に上る。
 リチウムイオン電池の価格が低下するなか、ESSの経済性は顕在化した。2024年には国内需要が大幅に増加し、海外の需要もそれを上回ると予想されている。調査会社によると、2024年のESS用電池販売量は、前年比40%増の259GWhに達する見通しだ。
 

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