ニュース 2024/10/29 10:19
中国:自動車業界の9月利益率3.4%、年初来で最低水準
経済・統計
中国の自動車業界団体、全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)の崔東樹・秘書長はこのほど、業界全体の利益率が今年9月に3.4%となり、年初来最低にとどまったことを明らかにした。直近4年間で2番目に低い水準となる。1~9月の累計では、自動車業界の利益率は4.6%で、川下の工業企業の利益率(6.1%)を下回った。界面新聞が28日伝えた。
1~9月の中国自動車業界は、売上高が前年同期比3.0%増の7兆3593億人民元(約158兆690億円)、総利益が1.2%減の3360億人民元に低迷している。利益率は4.6%にとどまり、低下傾向が持続した。2020年は6.2%、21年は6.1%、22年は5.7%、23年は5.0%と推移している。
利益率低下の背景には、国内での競争激化がある。市場競争が激しさを増すなか、自動車メーカーは販売台数とシェアを確保するために、利益を犠牲にせざるを得ない状況だ。
崔秘書長によると、ガソリン車は依然として利幅が薄く、一部の企業は大幅な赤字を強いられている格好。新エネルギー自動車(NEV)については、販売は高い伸びを示しているものの、メーカーの利幅は大きくない。バッテリーが高利益となる半面、完成車は赤字を抱えている。
一方、1~9月の自動車生産台数は、前年同期比3%増の2168万台に上った。うちNEVは34%増と高い伸びを持続している。NEVが占める比率は39%に達し、前年同期から8ポイント拡大した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
1~9月の中国自動車業界は、売上高が前年同期比3.0%増の7兆3593億人民元(約158兆690億円)、総利益が1.2%減の3360億人民元に低迷している。利益率は4.6%にとどまり、低下傾向が持続した。2020年は6.2%、21年は6.1%、22年は5.7%、23年は5.0%と推移している。
利益率低下の背景には、国内での競争激化がある。市場競争が激しさを増すなか、自動車メーカーは販売台数とシェアを確保するために、利益を犠牲にせざるを得ない状況だ。
崔秘書長によると、ガソリン車は依然として利幅が薄く、一部の企業は大幅な赤字を強いられている格好。新エネルギー自動車(NEV)については、販売は高い伸びを示しているものの、メーカーの利幅は大きくない。バッテリーが高利益となる半面、完成車は赤字を抱えている。
一方、1~9月の自動車生産台数は、前年同期比3%増の2168万台に上った。うちNEVは34%増と高い伸びを持続している。NEVが占める比率は39%に達し、前年同期から8ポイント拡大した。
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