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  ニュース     2025/02/14 13:37

中国:スキー人口急増、今シーズン施設利用者数1.51億人と3割増 無料記事

【亜州ビジネス編集部】2022年の北京冬季五輪を契機として、中国ではここ数年、ウインタースポーツが活況を呈している。なかでもスキー人口の増加が目立つ。全国31省(自治区・直轄市)にあるスキー場934カ所の利用者数は、2024年11月1日~25年2月4日に累計1億5100万人に達した。前年同期比で27.8%増加している。単月ベースでは24年11月が4208万8000人、12月が4694万5000人、25年1月が5266万人で推移した。黒竜江省ハルビン市で開催中の第9回「アジア冬季競技大会」に参加中の国家体育総局体育経済司の楊雪●(東に鳥)司長が明らかにしたもの。光明日報などが14日付で伝えた。

 地域別では、北部が引き続き中国におけるスキーの本場だ。スキーヤーの受入数では黒竜江が前年同期比7.3%増の1606万6000人、新疆が30.5%増の965万人だった。また南部も好調で、江蘇と浙江は前年比でそれぞれ46.5%、24.8%ずつ増加している。一方、海外からのスキーヤー受入数も増加。今シーズンの海外スキーヤー受入数は51万8000人に達し、前年同期比で29.8%増加した。

 国務院弁公庁は24年11月、「ウインター(氷雪)スポーツの高品質な発展による氷雪経済の活性化に関する意見」を公布。27年までに中国の氷雪経済規模を1兆2000億人民元、30年までに1兆5000億人民元に引き上げるとの目標を打ち出した。これを受けて、国家体育総局は24~25年の冬季シーズンとアジア冬季競技大会の機会を捉え、同意見の周知徹底と政策的支援を実施する。ウインタースポーツ消費の潜在力をさらに刺激し、ウインタースポーツ経済の高品質な発展を促進する方針だ。24~25年の冬季シーズンには300件を超える一般向けウインタースポーツ大会が開催される予定となっている。


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