中国本土のシェールガス探査分野でこのほど、ブレークスルーを実現した。

中国で初めて商業開発された大型シェールガス田「中国石化江漢油田フ陵頁岩気」（フ陵シェールガス田）の南川ブロックで新たに1213億5600万立方メートルの埋蔵量が確認されている。これにより確認埋蔵量は累計1兆立方メートルの大台に乗せた。国家エネルギーにさらなる安全保障を提供するものだ。中国石油化工（サイノペック：386/HK）が13日付で公表した。

　技術者は可変密度3D取得法を用いて地質構造を正確に把握。新たに地下1000～4900メートルのガス層を発見した。

　フ陵シェールガス田はサイノペックが主導する「川気東送」（四川省の天然ガスを上海市まで輸送する）パイプラインの重要なガス源の一つだ。 重慶市フ陵、南川、武隆、忠県、梁平、豊都などの区県に位置する。サイノペックは12年12月に同油田の建設を開始。14年3月には前倒しで商業生産に入った。これにより、中国は米国、カナダに次いで3カ国目の商業シェールガス開発国家となった。これまでに合計700億立方メートルを超えるシェールガスを産出。これは中国の年間シェールガス生産量の約3分の1に相当する規模だ。長江経済ベルト沿線の6省2直轄市にある企業数千社と2億人を超える住民にクリーンエネルギーを供給している。


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