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  ニュース     2018/08/10 17:34

中国:黒竜江省で羊が炭疽菌感染、樺南県で疾病エリア封鎖 無料記事

 黒竜江省ジャムス市の樺南県で7日、羊の炭疽菌感染が疑われる事例が報告された。樺南県動物疫病予防控制センターによれば、樺南県種畜場が七台河市茄子河区の鉄山郷四新村で買い付けた食肉用の羊が死亡。検査機関に調査を依頼したところ、「炭疽菌感染が疑われる」との結果が得られたという。
 黒竜江省政府の指導を重視し、疫病対策チームを現地で立ち上げ。疾病エリアの封鎖、羊の処理、消毒の徹底に乗り出した。密接接触者の2人を特定して隔離。医学的に経過観察している。すでに1人は感染していないことが確認された。ただ、いまのところ発病していないものの、もう1人は炭疽菌感染が疑われる情況という。 
 炭疽菌によって発症する炭疽症は、世界各地に存在する人獣共通感染症。外部環境の変化に適用し、芽胞の状態で何十年も生き続ける。感染すると皮膚に黒いかさぶた(瘡蓋)状のものが現れ、皮膚炭疽症となる。潜伏期間は1〜7日。未治療の場合の致死率は10〜20%とされる。肺に吸入された場合は、高熱や咳、膿や血痰などの諸症状が出るという。呼吸困難の肺炭疽症となる。未治療時の致死率は9割を超過。食物とともに口から入ると腸炭疽症になる恐れがある。この場合の致死率は最大50%とされる。


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